光ちゃんに笑って欲しい。
光ちゃんに抱き締めて欲しい。
光ちゃんに甘えたい、大好きって言いたい、なんで病気のことちゃんと言ってくれなかったのって怒りたい。
だけど、なにも届かない。
できないの。
なんでこんなに遠くなっちゃったの、光ちゃん。
「光ちゃんとの約束、やぶっちゃった……っ」
「約束?」
「光ちゃんの前でしか泣かないって。
もう、泣いたりしないって、約束したのに」
「っ、」
「笑って生きるって、決めてたのにっ」
どうしよう。
どうしたらいい。
残されたものさえも守れなかった。
仁葉の全てだったのに、なくしちゃった。
仁葉の中の光ちゃんさえも、いなくなっちゃった。
「それは違う!」
輝くんが、仁葉の肩を強く掴んできた。
「仁葉をこんなに大事にしていた光さんが、そんな約束をしたわけがない!
────今の仁葉を望んでるわけないだろ!」

