ただただ現実を嘆く。
……本当はわかっていた。
約束を何回守っても。
何年守っても。
君にはもう会えないって……知ってたよ。
だけど、受け入れられるわけがなかった。
受け入れたいと、受け入れなきゃと、受け入れることを望まれていたと。
わかっていたはずなのに、……できなかったの。
約束だけを想って、走っていないともう生きてなんかいられなかった。
約束を守るためには、追いかけて死ぬことなんてできなかった。
光ちゃん、仁葉はどうしたらよかったの……?
「あ、……た、」
「仁葉?」
「光ちゃんに、会いたいよ、ぉ……っ」
もう1度、君に会いたい。
自分の体を強く強く、抱き締めた。

