ふたりで座りこんだのは、前に話をしたのと同じ場所。
ぺたん、とお尻をつけて膝を曲げる。
「なにから話したらいいのかなぁ」
ちょっと悩んで、うーんとうなる。
「なんでもいいよ。
……ゆっくりでいい」
ああ、うん。
輝くんはやっぱり優しいなぁ。
悲しくなるくらい、優しい。
だけど、仁葉にとっては輝くんより……、
「光ちゃんね、優しいの。
誰かのために自分を抑えて、周りが幸せならいいや、なんて思っちゃうくらいで」
「うん」
「なんかもう、苦労性? なんて思っちゃうくらい。大変そうなところはちっとも見せないの」
懐かしいなぁ。
小学生の頃は一緒に帰ってたから、お迎えを待ってたのに遅くて。
仕方がないから思い切って教室に行ってみたら、掃除を押しつけられてたんだよね。
なのにふわふわと笑って、許して。
仁葉の方がよっぽど怒ってたよ。

