だって、世界はこんなにもきらきらしている。
眩しくて、目を細めてしまうくらい。
泣きたくなるくらい、幸せで溢れている。
そのことを俺に思い出させてくれたのは、君だよ。
柚季とのことを、悲しいだけの記憶から愛しい思い出にしてくれたのは。
────仁葉なんだ。
それなのに、このままなんて嫌だ。
君が過去に囚われたままなんて許せるわけがない。
光さんの前でしか泣かないなんておかしいだろ。
だって、それじゃあ仁葉はもう泣けないじゃないか。
苦しいって吐き出す場所がないってことじゃないか。
俺は、……仁葉に泣いて欲しいんだ。
梓の前でもいい。
他のやつの前でもいい。
だけど、できることなら俺の前で泣いて欲しいんだ。

