その光を、追いかけて。





「ここなら人も早々来ないよね!」



そう言って、ノンストップで歩いてきた仁葉がくるりと俺の方へ振り返る。



ここは、体育館裏。

人気もなく、校舎とグラウンドからは少し距離があるから比較的静か。

中庭とは繋がっているけど、中庭で騒いでいるやつなんかいないから大事な話をするにはうってつけだ。



「それで、輝くんの話って?
お昼休みもあんまり残ってないから、早めにお話しちゃおう」



さぁどうぞ! と話を促された。

だけど、俺は首を横に振る。



「話すのは俺じゃない」

「え? どういうこと?」

「話すのは、仁葉だ」



仁葉の表情がいつもの笑顔のまま固まった。