太陽に近いせいか、グラウンドよりもずっとあつく眩しく感じるここは、屋上。
風があるはずなのに、コンクリートに光が当たっていて、涼しくは感じられない。
輝くんと仲よくなる前にここで梓ちゃんは彼に怒って。
それで、仁葉は輝くんとふたりでおしゃべりしたっけ。
少し前のことのはずなのに、なんだかすごく懐かしいな。
「あたし、ね。仁葉と話がしたかったの」
「……」
「光さんと仁葉のことなんだけど、」
「仁葉は話すことなんてないよ」
梓ちゃんの言葉を遮るように、そう口にした。
「梓ちゃんにする、仁葉の話なんてない」
きっぱりとそう告げれば、梓ちゃんが唇を噛み締めた。

