光ちゃんは光ちゃんママによく似ていたんだね。
ふたりとも、おんなじだ。
だって、こんな時でさえ仁葉を気づかってくれる。
光ちゃんを苦しめるだけだった仁葉に。
仁葉は、こんな風に大切にされていい人じゃ。
────愛されていい人じゃないのに。
「光のことを思うなら、生きて。
仁葉ちゃんはまだ生きていけるから」
残酷で、厳しくて。
そしてとびきり甘く優しい言葉。
抱き締められたぬくもりに涙が滲んで仕方がなかった。
「光ちゃんママ、ごめんね。
ごめん。ごめんね、光ちゃん」
光ちゃん、光ちゃん。
……もう仁葉、言葉がでてこないんだ。
仁葉の中にはもう、悲しみしか残されていないんだ。

