「また光ちゃんへのお手紙書くよ。
何回でも、書くよ。
だから、光ちゃんに届けてね」
ごめんね、ありがとう、大好き。
仁葉は何度でだって言い続けるし、いつまでだって光ちゃんを待っていられる。
ふっと、息を吐くように笑った光ちゃんママ。
その表情が光ちゃんに似てて、どうしようもなく好きだなぁと思った。
「仁葉ちゃん」
「なぁに?」
「光のこと、好きになってくれてありがとう────」
幸せそうな声色に、仁葉は嬉しくて、嬉しくて。
笑ってその言葉に応えた。
だから。
だからきっと、小さく聞こえた「ごめんね」は気のせいだと思ったの。
────気のせいだと、思いたかったの。
大事な時に目を逸らした、ばかな仁葉。

