「……友だちにね、仁葉の癖っ毛ばかにされたんだ」
「そっか……」
「パーマ当ててないの知ってるはずなのに、仁葉チャラい、って」
癖のひどい、仁葉の髪。
くるくるふわふわって言ったら聞こえはいいかもしれない。
でも、仁葉はストレートの髪に憧れてた。
光ちゃんみたいな、まっすぐな髪に。
色素が薄いこともあって、昔から髪の毛を染めたり、パーマを当てている子みたいに思われて。
慣れてる。
慣れてる、けど……やっぱり悲しいの。
仁葉、校則破ってないよ。
悪いこと、してないよ。
でも、いくつになっても悪気なく仁葉の髪はからかわれる対象なんだ。

