「光ちゃん、ごめんね」
「え、なにが?」
「本、読んでたのに仁葉のせいでストップしちゃった」
しゅん、と落ちこむと「仁葉は優しいね」と抱き締めてくれる。
どきっ、と心臓が大きな音を立てた。
胸がきゅう、となってふわふわ甘い幸せな気持ち。
体中から溢れてきて、触れた背中からぽかぽかしてくる。
「仁葉に教えるの、好きだからいいんだよ」
「え、うそだー!
仁葉だったら勉強してる時なんて、ちっとも楽しくないよ」
「ははっ、仁葉は勉強嫌いだもんねー」
だって、本を読んだり、公園に行ったり。
みんなとおしゃべりしながら折り紙してる方が、ずっとずっと楽しいもん。

