「あ、そうだ!」
「ん?」
「今日はねー、光ちゃんに素敵な差し入れがあります!」
ランドセルをガサゴソと漁って、探し物をする。
筆箱でしょ、下敷きでしょ、ファイルでしょ、連絡帳にノート、教科書。
そして袋に包まれた……、
「はい! 光ちゃんの読みたがってた本!」
にっこり笑って差し出せば、光ちゃんに瞳がキラキラと輝き始める。
うん、仁葉、光ちゃんのその表情が見たかったの。
だから重い本を頑張って持って来たの。
「うわー、仁葉ありがとう!
読むの楽しみだなぁ……!」
「えへへー。
喜んでもらえてよかったーっ」
光ちゃんのベッドの隣に置いてある椅子にランドセルを置いて、ベッドに入りこむ。

