「仁葉、よく寝てたね」
「んんー、なんか光ちゃんのそばだとぐっすり眠れるんだよー」
なんでだろう? と首を傾げたら「光栄です」といたずらっぽく笑う。
その表情がとっても素敵で、仁葉もふわふわと笑顔を浮かべた。
「それでね、仁葉。
僕が君を起こしたのには理由があって」
「え、なぁに?」
「もうすぐ面会時間もおしまいだよ。
お母さんが迎えにくるから帰る準備して」
「えぇー、やだ!」
きゅっと布団にへばりつく。
せっかく光ちゃんの近くにいれるのに、帰るなんてやだもん。
「でも、仁葉は帰らないといけないでしょ? ちゃんとお母さんと家で寝な」
「仁葉もここに泊まりたい……」
仁葉ね、知ってるんだよ。
いざとなったら病院にお泊りできるって。
光ちゃんママから何回かしたことあるって聞いたんだから。

