その光を、追いかけて。





見た目が変わって、初めはすごくびっくりした。

光ちゃんの髪の毛が! って仁葉は騒いじゃって悪かったなぁと思ってるの。



困ったように首を傾げた光ちゃんの表情は、忘れられない。



家に行っても光ちゃんはいなくて、前みたいに簡単には会えなくなって。

仁葉をいつも助けてくれたヒーローは、少し遠い存在に。



せっかく病院に来ても、調子がよくないからと断られることも少なくない。



だけど、それでもとっても強くて優しい。

光ちゃんは、光ちゃんで。



仁葉はやっぱり光ちゃんのことが、誰よりも大好きなの。



病気のことはよくわからない。

でもね、光ちゃんは負けたりしないってそう思ってるんだ。



そう、信じてるんだ。