「ふ、あははっ」
突然弾けたクラスの子たちの笑い声。
思わず梓ちゃんも怒鳴ろうとしていた口を開けたまま固まる。
「坂元くんの言うとおり。
いつもみたいにしてていいよ」
「正直そんな緊張されるような人じゃないもん」
「あたしら適当に生きてるし」
ねー、と顔を見合わせ笑った3人に仁葉も頬を緩める。
「仁葉の言ってたとおりだね」
「え?」
「坂元くん。優しいね」
え、俺? と坂元くんが驚いているのを視界の端でとらえた。
「坂元くんとも梓ちゃんとも、もっと仲よくなりたいな」
「またあたしたちにもケーキ焼いて来てね」
「遊びにも行こう。
せっかく夏休みも目前なんだしさ」
こくりと頷いた坂元くんたち。
素敵な考え、と仁葉は手を叩いて喜んだ。
じゃあまた今度計画立てよ、と去って行った3人に仁葉は心から感謝する。
坂元くんと梓ちゃんの素敵なところ。
優しいところ。
気づいてくれてありがとうって……。

