「仁葉たち、いつも梓ちゃんと3人でいたよね」
「うん」
「ちょっと前からかな。
一緒にいる時は、あんまり怖くなかったんだけど……」
「っ、」
ねー、とみんなが顔を見合わせた。
「まぁ、基本的には口悪いままだし梓ちゃんとの言い合いは怖いけどね!」
「えー、あれが面白いのに」
「……仁葉そんなこと思ってたの?」
小さく笑みを零す。
空気がちょっぴり軽くなった。
……ねぇ、坂元くん。
怖くなかったって。
わざと怖いふりをしていた君のこと、仁葉たちといて素の様子を見せている時は怖くなかったって。
仁葉は、そのことがとっても嬉しいよ。
君のことがちゃんとみんなには伝わってるんだよ。
わざわざ怖い人のふり。
悪い人のふりなんてしなくていいんだ。

