その光を、追いかけて。





「どうしたんです」



俺があまりにうるさかったのか、騒ぎを聞きつけた校長先生が職員室にひょっこり顔を出した。

ふわふわと白いひげに覆われた口元はいつも緩く結ばれているからか、こんな時でさえ柔らかい印象だ。



「先生……!
3年生は最後の大会なんです!
そのために残ってたあの人たちを、出して上げて下さい」


俺は出れなくていいから! と今までに、そしてこれからも2度とないくらい必死に頭を下げた。

手を握り締めて、頼み込む。



「この5日間で、あなたは随分と反省したんですね」



優しく笑った初老の男性。

校長が目を細めた。



俺はそっと顔を上げて、目を合わせた。