「いいから。
あんたは大会に出るんだし、なにも気にしないで頑張りなさーい」
「いや、普通に気になるから」
「もー! 今はただ集中!
他のことはあたしがなんとかするから!」
ほらほら、と背を押されてドリンクを奪われる。
仕方がなく、わかったからと答えればよーし、と満足げ。
「柚季のそういうとこ……」
「え?」
「……なんでもない」
恥ずかしくて言えるわけのない言葉は呑みこんで、頭をくしゃりと撫でた。
不思議そうな顔をする柚季に小さく微笑む。
俺のことをいつも応援してくれるお前のことが、……大切だよ。
なぜかサボっている陽介さん。
大嫌い、だけど。
……あなたがいないと、だめなんだ。

