それが気がかりでため息はつくし、お昼ご飯は美味しくないしと散々なのだ。

 だから、二人の言う通りだった。


 でも……。

「話そうとしても避けられてる気がするんだよね……」

 これだけ気にしているのだ。

 一度断られたからと言ってそう簡単に諦められなかった。


 でもさらに次の日からは、誘う前にさっさとお弁当を広げていたり。

 お昼がダメならと他の時間に声を掛けようと(こころ)みるも、春花が声をかけると同時に里桜自身が別の誰かに声を掛けたり。


 絶対にあれは自分を避けているだろう。


 その辺りを愚痴るように話すと、黙って聞いていた由美がニヤリと笑った。

「分かった。その辺りはあたし達で何とかしてあげるわ」

「え?」

「だから、春花はちゃんと聞きたいこととか話したいこと言ってきなよ? 今日の放課後」

「放課後!?」

 突然とはいえセッティングしてくれることになった由美に感謝を覚える。

 が、今日の放課後といきなり指定されて心の準備が出来るのか心配になる春花だった。