翌日の朝、登校して教室に入った瞬間。

何やらいつもの空気との違いを感じた。


「奈々っ!」


教室に入ったあたしに気付いた美帆が、あたしに向かってある場所を指差した。


それは黒板。


「ん?どうかした?」


言いながら黒板に視線を向けると―――


「……なに、あれ………」


あたしは目の前の光景を疑った。


“衝撃事実発覚!!

校内一のイケメン王子、南 蒼斗、実はマザコンだった!?”


“ママー大好き”

“蒼ちゃ~ん、はいあ~ん”