「おまえが思ってるよりおまえの身体は俺に慣れてるから平気だろ」
「強引に慣らされたんでしょ……! も、やだ……こんなの……っ」

最初は確かに私を拘束していたハズの手に自由に身体中を撫でまわされて、もう既に抵抗する気力も力も残ってはいない。
だから、私の身体が由宇に慣れてるなんていうのは由宇の勘違いだ。
指先だけでどうにでもされてしまう身体が由宇に慣れてるハズがない。

止まらない由宇の指先をどうにかしたくて手を伸ばして掴むと、由宇がふっと笑ったのが身体に触れた吐息で分かった。

「やだって何が? 俺仕様に慣らされた身体がか? それとももう我慢できないって事?」

意地悪く聞く由宇に、どっちもと声にならない声で答える。
そして浮かべられる、満足そうな微笑み。

観念した私に由宇は妖美に笑みを浮かべた唇で、キスをして。
舌を絡ませながら、私の熱に溶け込んだ。