「つつつ付き合うって!?」


何したらいいか分からないよ、わたし……!


戸惑うわたしに和泉さんは少し考えて、かすかに笑った。


「そうだね。例えば、名前で呼ぶとか」


葵って、呼ぶとか。


和泉さんが出してくれた例を思い浮かべてみる。


彼女になって、

上手く想像つかないけど彼女になったとして、和泉さんに、葵、って呼ばれたら。


……素敵だ。


すごくすごく素敵だ、という結論が出て、ぱああ、と顔が明るくなる。


「うん!」


一つ指を折って、もう一つ提案する和泉さん。


「一緒に登下校、とか」

「うん!」


これは考えるまでもなく楽しそう。


今まで和泉さんと行き来して楽しかったんだから、登下校だって同じなはず。