妖精の心を貴方に

だから私も、小早川君には簡単に近づけない。

近づいたらファンクラブの子たちに、何をされるか分からなから怖い。

だから、遠くで見ているのが精一杯だ。

「でもさ、もし小早川に好きな女ができたらどうするんだよ?」

「それは、私にも分かりませんよ」

教室についた私たちは、それぞれの席につく。

「まだ本人に、好きな人が居るのかという情報も、入っていませんからね」

沙弥佳でも、小早川君の情報を集めるのは難しいらしい。

「私って、沙弥佳の情報に頼り過ぎかも……」

軽く溜め息をつき、また青空を見上げた。

「恋って……、難しなぁ」