妖精の心を貴方に

「いや〜、めんごめんご」

「謝るきないでしょ……」

「もう、朝から騒がしいですよ?」

そして、また私たちの後ろから可愛い声が聞こえてきた。

「ん?沙弥佳じゃん」

「おはよう、望美」

肩先くらいまである黒髪のセミロングに、ピンクのカチューシャをかけた子は、私のもう一人の幼馴染、夏村沙弥佳(なつむらさやか)は、呆れた表情で私たちを見てきていた。

「おはよう」

「おっす、沙弥佳〜」

「晶、静かにしてくれる?そろそろ行かないと、学校遅れますよ」

「へ?」

私と晶は同時に近くの公園の時計をみる。

「あーーっ!」

「あーーっ!」

「ほら、ダッシュです」

沙弥佳の掛け声と共に、私たちは走りだす。

もう、これじゃぁ私の朝は台無しだよ!