妖精の心を貴方に

【奈津】

(望美の浴衣姿か)

どんな姿になるか気になるけど、それは当日の楽しみという事にしておこう。

「またね菊ちゃん!」

「またね、将来もらいに行くから」

もらいに行くって、誰をもらう気だよ…。

「さてと、奈津あんたも来なさい」

「は?」

「貴方も浴衣の着付けしないといけないでしょ?」

俺も浴衣着る前提なのかよ!

「望美ちゃんだけ浴衣じゃ、釣り合わないでしょ?」

別にそんなこと、どうだって良いんだけど。

「望美ちゃんだって、奈津の浴衣姿見たら、ドキドキするんだけどな〜」

「んなわけ、ねぇーだろ」

望美が俺の浴衣姿見てドキドキするとかないだろ。

「もぅ…、両想いになっても鈍感は続くか…」

「は?」

「とりあえず!来なさい」

「ちょ、待てよ!」

俺は、母さんに手を引っ張られて、無理矢理家の中へと入らされた。