妖精の心を貴方に

でも、あの日から一年は経ってるし、学校付近に行かなければ、皆に会うことも無い、私自身も過去とお別れしないといけない。

「大丈夫です、私行きます」

「そう、何かあったら私に言ってね」

「ありがとう…、お母さん」

奈々美さんは、私の親代わりで、それも終わらせないといけない。

いつまでも、甘えている訳にはいかない。

(あれ?ルル?)

さっきまで私の近くを飛んでいたルルの姿が見当たらなかった。

(最近のルル、直ぐにどこかに行っちゃうんだよね)

でも、お菓子とか食べてるんだと、私は思ってる。

(よし、宿題しよ)

私は、自分の部屋へと戻り、私服に着替えて机の上にノートを広げ宿題を済ませる。

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「う……」

その頃ルルは、リビングで蹲っていた。

「まだ駄目!駄目なのじゃ」

消えかけている手に呼びかける。

「まだなのじゃ、望美がちゃんと向き合うまで、側に居たいのじゃ…」

そう言い、袋から金平糖を一つ取り出し、口の中に入れる。

「これで抑えられるのも時間の問題」

ルルは、弱々しく目に涙を貯めて、そう呟いた。