妖精の心を貴方に

【奈津】

俺は、望美を傷つけた。酷いことばっか言って、望美を泣かせた。

(何で俺は、こんな事しか言えないんだ)

望美は、俺の為に来てくれて話を聞いてくれようとした、だけど俺はそれを聞かれるのが怖かった。

望美が俺に背を向けて戻ろうとした時、俺は何でか望美の腕を掴んで、自分の所まで引き寄せていた。

「ごめん……、望美」

望美に謝り、望美を抱き締める腕に力を入れる。

(望美は、いつも俺の事を見ていてくれた)

「な、奈津?」

望美に名前を呼ばれて、俺は思い出す。

いつもどんな思いでサッカーをしていたのか、そして望美が側にいてくれるとどんどんやる気が湧いてくることを。

「望美、本当にごめん。俺はどうかしてた、大國に言われた事が頭から離れなくて、それでイライラしてて望美にあたった」

「…やっといつもの奈津に戻った」