妖精の心を貴方に

「望美こそなんだよ!いきなり叩いておいて逆ギレかよ」

「逆ギレだってするわよ!!!そんなこと言われたら!!」

「だから!お前には関係ないことだから言ったんだ、これは俺が承諾したことなんだよ!!」

「承諾した……こと?」

奈津は一瞬焦った顔を見せるけど、直ぐにさっきの表情へと戻す。

承諾したことってなに、奈津は大國君に何を承諾したの?

「今のは何でもない、それにお前に話す気もない」

奈津の言葉に、また私の中で怒りが蘇る。

「奈津は奈津じゃないよ!」

「は?」

するといつの間にか、私の頬に涙が流れていた。

「…望美…」

「今日の奈津、いつもの奈津じゃない!サッカーをしている時の奈津は、誰よりもサッカーをすることを楽しんでた、それなのに今日は全然楽しそうじゃない!」

「……」

「今日の奈津のプレイは、サッカーを何かの道具にしか使ってないよ!!」

言いたい事を全部言い更に続ける。