妖精の心を貴方に

「奈津、どこに行ったのかな?」

「望美も大変じゃな」

「る、ルル!」

いつの間にか私の隣には、ルルがお菓子を食べながら居た。

「な、何でルルがここに居るの?」

「私が居ちゃ駄目なのか?」

「そ、そんなことは無いけど」

いつも突然出てくるから、凄い驚くんだよね。

「それに、ちょっと気配感じだから」

「気配って?」

「な、何でもないのじゃ。望美、奈津だったらあそこに居るぞ」

「え!」

ルルの気配を感じたってのは気になるけど、それより奈津の方が気になる。

ルルの言われた方向に視線を向けると、水道の前で奈津が膝をついていた。

「奈津……」

声をかけづらかった。

「どうしたのじゃ望美、行かないのか?」

「……何て声をかけたらいいのか分からない」