妖精の心を貴方に

「大丈夫だよ史絵、小早川や神無月もいんるだから」

「そうだよ、玲緒が負けるはずないもん」

「そうだよね」

目に軽く涙をうかべる史絵に、佳絵羅が優しく史絵の頭を撫でる。

「見て、二人が離れたよ」

奈津は、泉先輩の元へと戻って行って、大國君は巫連赤君と一緒に自分の位置へとついた。

「ピー!」

ホイッスルの音と共に、試合は始まる。

「始まったね」

「うん」

先行は奈津たちのチームで、ボールを夜城君が上げていく。

「翔ー!そこそこ、いけいけー!」

「ふ、史絵……」

いつもの雰囲気を違い、真剣に夜城君のことを応援している姿が見えた。

「史絵は、いつも翔のサッカーを見に来ていた、だから応援の時はいつもこんな感じになる」

神無月君の応援がてら咲楽がそう説明してくれた。

「そうなんだ」

「史絵らしいじゃん」