妖精の心を貴方に

「じゃぁ、君がこの賭けを受けないんじゃ望美は俺のものだ」

俺は、その言葉に反応した。

「太陽行くぞ、キャプテンが待ってるんだろ?」

「そうだよ、早く行く行く」

「……待てよ」

「ん?」

大國が俺に向き直る。

俺が賭けを承諾しないと、望美はこいつのもの、望美がこいつのものになるのかは気持ち次第なのに、何でおれはこんなにイライラしてるんだ……。

「その賭け、受けてたつ」

「……ふっ」

大國は軽く笑うと、俺に手を差し出した。

「勝負はサッカーで賭ける、俺が勝ったら望美は俺のもの、俺が負けたら望美はお前のものだ」

「望美は物じゃねーよ」

差し出された手を力強く握る。