妖精の心を貴方に

「何で望美を賭けるんだよ」

「何でって、それは俺があいつに惚れたから」

「はぁ!」

ほ、惚れたってつまりこいつは、望美のことを……。

「鈍感な君でも分かることだよね、奈津が思っている通りさ」

「お前、さっきから俺の事知っているような言い方するけど……」

「……覚えてないか……」

俺は、大國がそう呟いたのに気づかなかった。

「覚えていないなら別にいい、それより賭けは「何だ何だ賭けって!」」

すると、大國の背後に赤い髪をした男が立っていた。

「太陽…、何でここにいんだよ皆の所に戻ってろ」

「そうは行かないよ、キャプテンから連れ戻して来いって言われたから」

「はぁ……」

大國は溜め息をつくと俺に向き直った。

「なぁなぁ聖夜、お前が言ってた奈津ってこいつか?」

「そうだよ」