妖精の心を貴方に

最悪だ。

部活の先輩たちが、私の事で色々と言っているところで入ってくるなんて。

「タイミング悪かったなぁ……」

考えても仕方がないから、とりあえず教室から出て、また少ししたら来よう。

そう思い、鞄を持って静かに教室を出ようとした時、先輩たちの話が私の耳へと届いた。

「ならさ、いっそのことあの子の絵が出展出来ないようにしちゃおうよ」

「いいねそれ!」

「だったら、ばれないように破って捨てちゃおうよ」

先輩たちは、私が壁に立てかけておいた塗りかけの絵を手に掴んだ。

「ちょ、ちょっと待ってよ……。あの絵はーー!」