妖精の心を貴方に

「それでは、今日も一日楽しく過ごしてくださいね」

先生はそれだけ言うと、教室を出て行った。

「やっぱり美人だよな、文子先生!」

「結婚してそうだけどな〜」

「いいなぁ〜」

密かに男子から人気がある美人先生は、あらゆる噂がある。

実は、旦那さんがお金持ちの人だったりとか、先生の親は政治関係の仕事をしているとか、どこから湧いて出るのか、そんな噂がたくさん出回っている。

「やっぱり、男子にモテるのは美人か」

「男子は駄目なのよ、見た目で判断しちゃうから」

「……」

やっぱり、男の子ってそうだよね……。

きっと、小早川君もそうなんだろうなぁ。

そう思い私はまた、青空へと視線を戻した。