それから私達はしばらく星を眺めていた。


病室に戻ると、私は頭を下げた。


「先生、ごめんなさい」

「なに言ってるの。
よかったのよ。莉子ちゃんが気持ちを吐き出せるようになってきて。
言える人からでいいから、どんどんわがまま言いなさい。
もちろん、私も大歓迎」



先生のお陰で落ち着きを取り戻した私は、ベッドに横たわった。


「さてと、旦那さん夜勤してるから、イチャついてこようかな。
莉子ちゃんのおかげで、会えるわ」


私の担当医ではなかったけれど、夏未先生の旦那様は、整形外科医らしい。

勤務時間外だというのに飛んできてくれた先生は、確かに私の味方だと感じた。