「あっれーー。いつの間にか寝てたーー。
ごめんね?怖がらせちゃった??」


目をこすりながら私に謝罪するのは、紛れもなく、坂上先輩その人であった。


思わぬ偶然に、驚きつつも「だ、大丈夫ですっ!!!」と返事をすると、


「あれ。南ちゃんじゃん。どしたの??」


私はその言葉を聞いて、一瞬フリーズした。
もしかしたら、長い間フリーズしていたかもしれないけど。


え。なんで私の名前を知ってるの。
委員会とかで関わりなんかないのに!