人は不倫は良くないと言うかも知れないが、私達には、罪悪感はなかったし惹かれあっていた為にそれが何かの問題になるとは思えなかった。



私達は自然に愛し合い自然に寝た。



例えるなら、台風が来るのを止める事が出来ないように自然にだ。


彼女との自然な関係に亀裂が入り始めたのは、会えない時のメールだった。


彼女は、大抵楽しいメールや相談のメールをしてきていたが、それが何か少しずつ苛立ちが入ったようなメールに変わっていった。



私は、戸惑ったが、彼女の夫が原因ではないようで携帯で話すと彼女は、なるべく早く切りたがった。



私は、彼女との関係が何らかの形で終わりに向かっているのかと悲しかったが、仕方ないと思っていた。


なかなか仕事が忙しく会えない日々が続いた。


彼女からのメールには、苛立ちと悲しみのような物が混じり始めて私を戸惑わせた。