足元に放られてある棒を拾い上げ、リビアは点々と生えている草を撫でた。
時折先端が地面に当たり、その部分の土を浅く削り線をつくる。
「ティファニーって、あたしやタンザたちよりも年下なのに、深いことを考えているよね。
あたし、時々あの子が年上に見えちゃうの。
たまにとちったり、セドナたちに教えられているのを見ると、年相応だなーって安心するけど」
「そう、ですね……。
確かにティファニーは達観しているところがあると思います」
「人とちょっと違うところがあるから、凡人が見落とすようなことにも気づけるのかもね。
人とは違う世界の見方をしてるみたいで羨ましいな」
『人とちょっと違うところ』
それは無色の瞳のことを言っているのだろう。
持っているだけで化け物などと恐れられてしまうティファニーの特徴を、リビアはその言葉で片付ける。
まるで何の変哲もない、『凡人』と対面しているように。
セドナやラリマーたちも同じだ、あれこれ気にせずティファニーと関わっている。
彼らの存在にティファニーはかなり救われているのだと、リビアの言葉を耳にしたニコは再認識した。


