極彩色のクオーレ






対するニコは半年近く前、初めて会ったリビアとレムリアンの姿を思い出した。


どうにかしてリビアに考え直してもらおうと動いていたレムリアンも、彼のためを思って嘘を演じていたリビアも、とても幸福そうには見えなかった。


いつか幸せになれるという楽観的な思考さえ持てなかったのだ。


だからリビアたちは、和解することを選んだのだろうか。



「……今は、レムリアンの意思に任せているわ。


好きにしていいよってね。


あたしの傍にいることも、離れてどこかへ行くことも」



ふいにリビアの声音が暗くなった。


ニコは横顔を見て、一緒に彼女の首筋に目を留めた。


灰色の石肌のような斑点が増えている。


化粧で少しごまかしてはいるが、顔にもうっすらと現れていた。


彼女を蝕む石像病が、着々と進行しているのだった。



「だけど、あいつはあたしが石になるまで傍を離れないって即答。


墓の前から離れないつもりかしらって、ちょっと心配したわ。


……あたしだって、死ぬまであの子と一緒にいたい。


でもあたしが死んでからもレムリアンがあたしに縛られてしまうのは避けたいんだ。


病気が治らないことを自分のせいにして責めるのも禁止にしてるけど、きっとあいつのことだから、隠れて責めていそうね」