極彩色のクオーレ






「あんたの気持ちは分かるわよ。


ティファニーは自分のことはすぐ抱え込んじゃう子だからね、あたしも頼ってくれればいいのにって思うわ。


でも、こればっかりは頼るわけにはいかないでしょ。


独りで立てるようになろうとして、あたしたち他人に頼ってちゃ意味ないわ」


「……分かってるよ、そんくらい」


「ウソつくんじゃないわよ、図星だったくせに」


「うるせえ、離せ」



セドナが少し顔を赤らめてリビアの手を振りほどく。


離しつつセドナの額を指で弾いてから、リビアは空を仰いだ。



「見守ることだって大事よ。


いつでもべったり傍にいることが、そのまま支えるという意味にはならないの。


少し離れて、だけど見ていてあげることも、ティファニーを支えていることになるわ」


「見守ることも支えることのうちってか」


「そうよ」



つままれた鼻をさすって、セドナはリビアを見上げる。


いつもはギベオンほどではないけれど冷たい一言を忘れずに放つリビアだが、その横顔はとても温かそうに見えた。


素直に言うことがほとんどないだけで、本当は優しいのだ。



「……リビアって、頭いいんだな」



セドナは顎を引いて呟くように言った。



「今さら気づいたの?」



(褒めるんじゃなかった)