極彩色のクオーレ






リビアがふふんと胸をはる。


今日は胴の部分がタイトなワンピースを着ているので、胸の盛り上がりがはっきりと浮き出た。


ゴーレム2人は特に気にしなかったが、セドナは目のやり場に少し困る。


だが、リビアが長い髪を背中に払ったときに見えた首筋にあった灰色の斑点に、すっと視線が引き寄せられた。


本人はそんな素振りを全く見せないが、石像病は確実に進行している。


ある日突然動けなくなってしまってもおかしくない、その恐怖が常に彼女にまとわりついているのだ。



「やったもん勝ちなのよ、こういう仕事は。


渋らずさっさと引き受けないと、すぐに他の人にとられちゃうからね。


今のうちにやんなきゃ損だわ」



造りたくても造れない、そんな日が来ない今のうちに。


何気ない様子で口にしたリビアの言葉には、そんな気持ちが込められている気がした。


彼女は彼女なりに、自分の時間をめいっぱい生きているのだ。



「セドナもニコも、ぼさっと仕事してたら勿体ないわよ。


職人の仕事は楽しんでこそなんだからね」



ぼさっとなんかしてねえよ、俺だって大変なときも多いけど楽しんでる。



セドナはいつものように苦く笑いながらそう言いたかったが、言えなかった。


親指をベルトの縁に引っかけて横を向く。


ニコも無言だった。


場の空気を変えようとしてなのか、今度はレムリアンが2人に質問する。