クォンタムが奥に向かって叫ぶ。
いくつもの野太い声が、響いて返ってきた。
大げさに腕を振り上げている者もいる。
こちらに顔を向けただけで、何も言わない者もちらほらいたが。
「まあ、今日の発掘作業はいつもより少ねえからな。
手の空いてるやつを回して、お前のサポートをさせるよ」
「ありがとうございます!」
セドナは深く腰を折った。
クォンタムが嬉しそうに何度も頷く。
「元気がよくていいが、事故にだけは気をつけてくれよ。
もちろん、怪我にもな。
そんで……、そちらさんが、昨日お前が言ってた修理屋か」
ちらりとクォンタムに視線を投げられ、それまで蚊帳の外だった少年は会釈した。
セドナが紹介する。
「はい、一昨日の夜からルースに来てるんす。
えっと……」
そこでセドナは言葉に詰まり、少年の服の裾を引っ張って耳打ちした。
「おい!お前の名前を教えろ!」
「え?」
「え?じゃねーだろが!」
「うん?セドナ、昨日1日中ずっと一緒にいて、名前も聞いてないのか」


