極彩色のクオーレ






「相変わらず逃げ足だけは速いわね。


ったく、仕方ないわね、兄弟子の憂さは弟弟子で晴らさせてもらわないと」


「は!?」



セドナは目を見開いてリビアをふり仰ぐ。


リビアはにっこり笑って手板を動かし、それに合わせて兎の持つ鎌の刃がすり合った。


耳障りかつ恐怖心をあおる音に、セドナはジャンプして後ずさる。


すっかり護身用の武器にもなっているピンを構えるセドナを見て、リビアが小さく吹き出した。



「な、何笑ってんだよ!?」


「冗談に決まってるでしょ、憂さ晴らしなんて。


本気にするなんて、やっぱりあんたは単細胞の鑑だわ」



(いや、今のは絶対本気だった!


顔は笑ってたけど目だけはマジだったぞ!)


(リビア、今の言葉は半分本気で言ったらしい。


家に帰っタら、気持チヲ穏ヤカにさセる紅茶を用意シなイト)



ぬいぐるみをしまうリビアを見ながらセドナとレムリアンはそれぞれ考える。


ニコはうっかり言いそうになったが、2人の様子を見て言わないでいようと判断した。


代わりに別のことを尋ねる。



「リビア、どんな仕掛け人形を造ったんですか?」