リビアがきつい声音でセドナを叱る。
そうしたいのは山々だが、ヒーラーは渾身の力でしがみついているため動けない。
見境なく兎の鎌を向られないだけありがたかった。
「わ、分かったよ、ほら先輩離れてください!」
「嫌よ!離れたらリビアが間違いなく攻撃してくるでしょ!?」
「当然じゃない、何をとぼけたこと言ってんのよ」
レムリアンは小さく頭を下げ、ニコの隣に座る。
主人の身に危険はないと判断し、傍観に徹するようだ。
「レムリアンたちも仕事ですか?」
「あア、そうだ。
リビアが仕掛ケ人形の製作を依頼サレテ、ワタシは一緒について来タ」
「なるほど、確かにそれはリビアに依頼するしかないですもんね。
それで、なぜ彼女はヒーラーに対してあんなに怒っているんですか?」
「ソれは、リビアが彼ニ話しかケタトき……おット」
セドナがとっさに拾った細い鉄パイプに弾かれ、兎のぬいぐるみがレムリアンの方へ飛ぶ。
レムリアンが片腕で顔をかばい、ニコが素早く工具で鎌を打ち返した。
リビアは手板を操作し、ぬいぐるみを自分の腕の中へと引き寄せる。
さんざん暴れまわっていた鎌がなくなり、ヒーラーがほっとため息をついた。
彼に向かって、リビアが憤然とした態度で指を差す。


