「ひ、ひいぃぃいいっ!」
いちばん若い男が、悲鳴を上げて銃を放り出した。
その声はティファニーも知っている声だった。
細かいことを気にしない気さくな性格で、好印象を持っていた男だ。
つい先日会ったばかりなのに、銃を向けられていた。
「うわあああっ!」
「ひぃい、な、なんだあの目!?」
若い男につられるようにして発生する叫び声を聞きながら、ティファニーは無意識に抱いていた希望が潰えたと感じた。
セドナたちに打ち明けたときは、彼らもひどく驚いていたけれど、変わらず自分を受け入れてくれた。
だが、狩人たちは違った。
完全に彼らにとって敵であると認識されてしまったのだ。
もうこれで、本当におしまい。
ティファニーはどこか他人事のようにそう思った。
「ば、化け物……化け物、怪物、悪魔、モンスター!」
誰かが怯えきった声で叫んだ。
直後、銃声が響く。
「うおっ!」
「きゃあっ!?」
端に立っていた男の銃口が火を噴き、飛び出した弾丸が窓枠に深くめりこんだ。
ティファニーはとっさによけたが、反応が遅かったせいで頬にかすった。
その部分が熱を帯びた痛みを訴えてくる。
触れてみると、頬骨のあたりが少しだけえぐれていた。
指先についた緋色。
ちりちりと無数の針に刺されているような痛み。
木が摩擦で焼け焦げるにおい……


