極彩色のクオーレ






「おい、銃を降ろせ。


立てた計画と違うだろう、彼女を殺してはいけない。


成人になってしまえば無害だから」



セイクリッドが眉をひそめ、発砲した男を睨む。


だが男は一瞥もせず、口許に歪めた笑みを張り付けた。



「へん、さっきも言っただろ、あんたのやり方は甘いんだ。


この状況の元凶がこいつならやるべきことは一つだろ」


「何を言っているんだ、彼女は獣じゃない、人間だぞ」


「おいおい王子サマ、それが甘いんだって言われてんだよ。


こういう奴は人間じゃねえ、人間の姿をした化け物だ」



隣で銃を構えるやや歳を重ねた男が頷いた。



「街の周りでさんざん暴れていた獣と大差ねえな。


だから俺たちみたいな狩人がいるんだろ、さっさと始末するために」



男たちはセイクリッドの静止をまるで聞いていなかった。


セイクリッドはティファニーを生かそうとしているのに対し、狩人たちはこの場で殺そうとしている。


狩人たちはともかく、セイクリッドはどういうつもりでここへ来たのだろうか。


彼の真意がまるで分からず、ティファニーは混乱するばかりだった。


そこへだみ声がぶつかってくる。