極彩色のクオーレ






くすくす笑って、ティファニーは両親にウインクした。



「どれくらい時間がかかるか分からないけど、街の人たちに認められるように頑張るよ。


そうすれば、『彩霞ノ民』のことを悪く思う人なんかいなくなる。


それに、私の目みたいな特徴を持っている人が差別されることもなくなるよね。


これが達成できたら、今までうまくいかなかったことが、どんどんいい方向へ転がるかもしれないわ。


私にとっても、同じことで苦しんでいる人たちにとっても」



高揚した気持ちを深呼吸して落ちつかせる。


写真を棚に戻し、両親に頭を下げた。



「……危なっかしいことばかりしててごめんなさい。


でも、私のこと、天国で見守っていてね」



顔を上げたとき、写真の両親の笑みが微かに深まった――気がした。


瞬きして凝視してみたが、変化は見当たらない。


目の錯覚だと判断して、ティファニーは開け放した窓の前に立った。


そして、今夜ニコたちが帰って来たら、さっき思い描いた未来図について話してみようと考えた。


賛成してくれるかな、協力してくれるかな、と想像するだけでワクワクしてくる。


空に浮かぶ雲のように、ふわりと心地のいい気分になる。



(私独りじゃ無理だけど、みんなが力を貸してくれたら、必ず実現する。


みんなの力はとっても大きいから、協力してもらえると心強い)



形を変えて東の空に流れている雲を見つめ、ティファニーは表情を綻ばせた。


早くみんなに話したい、その楽しみだけで胸がいっぱいになった。