『……え?』
『ティファニー、あなた、もし目無しっていじめられたらどうしよう、なんて考えているんでしょう』
『えっ、ど、どうして分かったの?』
『うふふ、お母さんはね、ティファニーのことなら何でも分かるのよ。
だから安心して、目隠しをしているあなたを受け入れてくれる人は必ず現れるわ。
お父さんのような人に出会えなくてもがっかりしないで、人と触れ合うことを疎まないでちょうだい』
『……う、うん…』
『もう遅い時間ね……明日もまた、目隠ししていても動けるように練習しましょう。
『無色の瞳』のせいで自分の殻に閉じ籠ってしまわないように、どんどん外へ進んでいけるようにしておかないと。
お父さんもお母さんも大好きなこの街で、好きな人をたくさんつくって、たくさん笑ってほしいの。
目を見られてはいけないけど、外の人たちと関わらなかったせいで、お母さんはたくさん傷ついたわ。
涙が枯れるくらい泣いた……何日も何日も。
ティファニー、私と同じ瞳をもつあなただけは、私と同じ経験をしないで』
――どうか、大切な人を見つけて、幸せになって。


