『……私、この先もずっと、目隠しを外せないの?
もしとっても仲良しなお友達ができても、その子の顔を見てお話しすることはできないの?』
『ティファニー……前にも話したけど、この『無色の瞳』はね、どんな人も動物も怖がらせてしまうの。
あなたがこれからつくるお友達もきっとそう。
どんなに仲良しになれたとしても、この瞳のことを知ったらあなたの前から逃げ出してしまうかもしれないわ。
そうしたらもう二度と、瞳のことを教えなかった頃には戻れなくなる。
その友達を失うことになってしまうかもしれないわ』
『そんな……でも、お父さんは私たちの目、見ても平気だったよ?』
『それはね、お父さんがかなり珍しい人だったからよ。
ほら、あの人けっこう変わっていたでしょ?
お父さんみたいな人は、お母さんたちのほかに『無色の瞳』を持っている人より少ないと思う。
……そんな顔しないで、不安にならないで』
『だって……この目のせいで、お友達の顔すら見れないの、やだ……』
『あなたの気持ち、よく分かるわ。
でも、悲しく考えないでちょうだい、見えなくてもお友達と楽しい時間を過ごすことはできる。
目の代わりに聞いて、感じることだってできるわ。
それに本当に仲良くしてくれる子は、目隠ししているだけで嫌ったりしないわよ』


