『……ねえお母さん』
『なあに、ティファニー?そんな真剣な顔で鏡を見ちゃって』
『どうして私とお母さんの目って、こんな風になってるの?
お父さんの目はずっと瑠璃色だったのに、私とお母さんの目はいつ見ても違う色。
他の人たちもこんな瞳なの?それともお父さんと同じ?』
『そうね……お母さんたちと同じ瞳を持っている人は、きっといないと思うわ』
『どうして?』
『この瞳は神様の贈り物、特別な瞳なのよ』
『見た人を怖がらせちゃうのに?』
『あのね、お母さんたちの『無色の瞳』は、最初は何にも色がなかったの。
今からずうっと昔、ご先祖さまの頃はね。
色のない瞳は他の人々を怖がらせるばかりで、それを持っていたご先祖さまたちはいつも悲しい思いをしていた。
でも、神様にいただいたから、その瞳を大切にしていたのよ。
それを知った神様が、透明だった瞳にたくさんの色を贈ってくださったの。
だから、同じ瞳を持っている人は、外にはあまりいないの』
『……お母さん、どうしたの?声が悲しそう』
『ううん、大丈夫よ、どうもしないわ』


