「大事な依頼だったんでしょう?
奪われたなら、奪い返せばいいじゃないですか」
「え?でも、どうや……」
言いかけたセドナの表情が変わった。
含まれた意味を察し、目を丸くして、少年を見上げる。
「おまえ、鈍いクセしてけっこう悪いこと考えるんだな」
「……誰かさんに似たからですかね」
「へ?」
「あ、いえ。何でもありません。
それで……どうしますか?
やりますか、やめておきますか?」
頬を伝う涙を乱暴に拭い、セドナはにやっと笑った。
いたずらを思いついた子どものようだ。
「やるに決まってんだろ。
このままやられっぱなしでたまるか、目に物見せてやる」
「君ならそう言うと思いました。
ぼくもお手伝いします」
「おう!んじゃ、早速作戦会議だ。
お前、どうせ今日も宿に泊まるんだろ?
だったら俺んち来いよ。
お前がルースにいる間中は無理だけど、今日明日くらいなら泊めてやる。
宿ばっかじゃつまんねえと思うし」


